パン一般知識

バターに種類はある?無塩・有塩の違いや選び方のポイント

バターに種類はある?無塩・有塩の違いや選び方のポイント

パン作りにおいて、バターは味や香り、食感を左右する重要な材料です。
一口にバターといっても、塩分の有無や製法の違いによって、仕上がりに与える影響は異なります。
しかし、違いを十分に理解しないまま使っている方も少なくありません。
家庭でパン作りを楽しむ方ほど、用途に合ったバター選びが重要になります。
本記事では、パン作りで知っておきたいバターの種類と特徴、そして選び方のポイントについて解説します。

パン作りに使われるバターの主な種類

バターは製法や塩分の有無によって、いくつかの種類に分けられます。
それぞれの特性を理解することで、パン作りの失敗を減らし、仕上がりの安定につながります。
ここでは、パン作りでよく使われるバターの種類について解説します。

無塩バターの特徴

無塩バターは、乳脂肪分を主成分とし、食塩を加えていないバターです。
原材料がシンプルなため、パンの味を自分で調整しやすい点が大きな特徴です。
塩や砂糖の分量を細かく管理できるため、発酵のコントロールがしやすく、安定した生地づくりにつながります。
パン作りの基本として、多くのレシピで使用されているバターです。

有塩バターの特徴

有塩バターは、製造段階で一定量の食塩が加えられたバターです。
そのままでもコクや風味が感じられ、味がまとまりやすい特徴があります。
一方で、配合全体の塩分量を考慮しないと、味やグルテンのつながりに影響が出る場合があります。
使用する際は、レシピ中の塩の量を調整する意識が必要になります。

発酵バターの特徴

発酵バターは、乳酸菌で発酵させたクリームを原料として作られるバターです。
一般的なバターに比べて、香りが豊かで、深いコクが出やすいのが特徴です。
焼成後の風味が際立つため、パンの香りや味を重視したい場合に向いています。
ただし、価格が高めで個性も強いため、用途を選んで使うことがポイントになります。

用途で考えるバターの使い分け

無塩バターと有塩バターの使い分け

パン作りでは、仕上がりの目的に応じてバターを選ぶことが大切です。
こねる工程や発酵との相性によって、向き不向きが分かれます。
用途を理解すれば、味や食感の失敗を防ぎやすくなるでしょう。

無塩バターが向いているパン

無塩バターは、配合を細かく調整したいパン作りに適しています。
特にリッチな生地では、バターの使用量が多くなるため、塩分を管理しやすい無塩バターがおすすめです。
有塩バターを使うと塩分が過剰になり、味のバランスや発酵に影響が出ることがありますが、
無塩バターなら配合全体をコントロールしやすく、安定した仕上がりにつながります。
ブリオッシュなどのリッチな配合のパンなどに向いています。

有塩バターが向いているパン

有塩バターは、コクやうまみを重視したいパンに適しています。
生地に占めるバターの配合割合が少ない場合は、無塩バター・有塩バターのどちらを使用しても、仕上がりへの大きな影響は出にくいといえます。
そのため、シンプルな配合のパンや、バターの使用量が控えめなパンでは、有塩バターを使っても問題ありません。

発酵バターが向いているパン

発酵バターは、香りや風味を重視したいパンに適しています。
リッチな生地や、バターの存在感を活かしたパンでは、焼成後に発酵バター特有の芳醇な香りが際立ち、特別感のある仕上がりになります。

また、パンだけでなく洋菓子にも向いており、バターの配合量が多い焼き菓子や折り込み菓子では、コクと風味の深さがより引き立ちます。

バター選びのポイント

バターは価格や手軽さだけでなく、パン作りの目的に合わせて選ぶことが大切です。
自分のレベルやライフスタイルに合った選択が、長く続けるコツになります。

初心者が選びやすいバター

パン作りを始めたばかりの方には、無塩バターがおすすめです。
レシピ通りに進めやすく、発酵や味の変化を把握しやすいため、失敗の原因を特定しやすくなります。基本を身につける段階では、扱いやすさを重視するとよいでしょう。

手軽さを重視する場合

パン作りを無理なく続けるためには、家にある材料を活用することも大切です。
無塩バターをわざわざ買い足さなくても、有塩バターで調整しながら作ることは可能です。
完璧を目指さず、そのときの状況に合わせて取り組むことがパン作りを楽しく続けていくためのコツです。

風味を重視したい場合る場合

パンの香りやコクを重視したい場合は、発酵バターが適しています。
普段使いとは別に、用途を限定して取り入れることで、パン作りの幅が広がります。

知っておきたいバターの基本知識

バターは種類だけでなく、使い方によってもパンの仕上がりが変わります。
保存方法や温度管理は、こねる工程や発酵に影響を与えるため、基本を押さえておくことが大切です。

保存方法と品質の関係

バターは冷蔵保存が基本です。
ただし、冷えたまま使用すると生地になじみにくくなるため、使用前に適度に室温へ戻すことで、こねる作業がスムーズになります。
また、空気やにおいを吸いやすいため、密閉して保存することで風味の劣化を防ぐことができます。

こねる工程・発酵との関係性

バターにはグルテンの形成を抑える働きがあるため、こねる途中で加えるのが一般的です。
冷たく固いバターや、溶けすぎたバターを使うと、生地になじみにくく、仕上がりにも影響します。
バターは室温に戻して、指で軽く押すとへこむくらいのやわらかさがちょうどよいです。この状態で加えると、生地にバターがなじみやすくなり、こねた生地がきれいに整います。
整った生地は、発酵もスムーズに進み、扱いやすいパン生地になります。
バターの働きと適した状態を理解することが、作りやすく仕上がりのよいパン作りのポイントです。

おわりに

本記事では、パン作りにおけるバターの種類と選び方のポイントについて解説しました。
バターは、こねる工程や発酵、仕上がりの味や香りに大きく影響する材料です。
用途に合ったバターを選ぶことで、パン作りの完成度は高まります。
無理なく楽しみながら続けるための判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。

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