パン一般知識

クーベルチョコレートとは?選び方・保存方法、板チョコとの違い

クーベルチョコレートとは?選び方・保存方法、板チョコとの違い

チョコレートを使ったパンやお菓子作りでは、”クーベルチュールチョコレート”という材料を目にすることがあります。
Webや店頭を調べれば確認できるものの、市販の板チョコとの違いや家庭で使用するための選び方、保存方法に迷う方も少なくありません。
本記事では、クーベルチュールの特徴や選び方について解説します。

チョコレートというもの

チョコレートは、皆さんもご存知の通り、カカオ豆を原料としています。
カカオ豆をペースト状にしたものはカカオマスと呼ばれ、香りのもとになる成分「カカオ固形分(45%)」と低温では固形状、高温で液体状になる油脂「カカオバター(55%)」からなります。
このカカオマスに、糖分やバニラなどの香料、乳化を助けるレシチンなどを加えてチョコレートが作られます。

クーベルチュール

カカオマスに糖分、香料、更にカカオバターを添加することにより、流動性を持たせたものです。
クーベルチュールは、国際規格では、カカオ分35%以上、カカオバターを31%以上、
カカオ固形分は2.5%以上で、カカオバター以外の植物性油脂は含まないものと定められています。
通常、カカオ分が50%から80%のものがよく使われ、レシチン(乳化剤)と香料は添加してよいとされています。

◎クーベルチュールの種類
ブラック、ミルク、ホワイトの3種類が代表的です。

ブラック

一般的にスイートチョコレートと呼ばれ、カカオマス、カカオバター、砂糖が主な成分。カカオ分が高くなれば糖分が少なくなり、苦みが増します。カカオ分は55〜80%くらいのものが一般的です。(メーカーにより多少異なります)

ミルク

カカオマス、カカオバター、砂糖、粉乳が主な成分。乳成分が加わる分、カカオの含有量が低くなり、31〜38%くらいが標準。(メーカーにより多少異なります)

ホワイト

カカオバター、砂糖、粉乳が主な成分。カカオの固形分を含まないため、基本的にカカオ本来の風味はありません。カカオバターを30%前後含む製品がほとんど。(カカオ固形分を含まないため、厳密には国際規格ではクーベルチュールとは言えない)

ブラックチョコレートとビターチョコレートの違い

ブラックチョコレートとビターチョコレートの違い

ビターチョコレートはブラックチョコレートの一種であり、砂糖の配合量を抑えたタイプとして区別されます。

市販の板チョコとクーベルチュールの違い

市販の板チョコとクーベルチュールは、原材料や用途が異なります。
こちらでは、市販品と製菓用チョコレートの違いをご紹介します。
市販の板チョコは、口に入れた瞬間の甘さや食べやすさを大切にして作られています。
砂糖や乳成分が多めに配合され、製品によっては植物性油脂が使われることもあり、誰でもおいしく感じられる味が目指されています。

形状(タブレット、コイン状、粒状)の選択

クーベルチュールには、板状(タブレット)やコイン状、粒状などの形があります。
板状タイプは、そのままでは使いにくく、刻んだり削ったりする手間が必要になります。
一方、コイン状または粒状タイプは、あらかじめ小さく分かれているため、計量しやすく、溶かしやすいのが特徴です。
生地に混ぜ込む作業や練り込みもスムーズに行えます。

クーベルチュールの保存方法

クーベルチョコの保存方法

クーベルチュールは温度や湿度の影響を受けやすい材料で、誤った保存はブルーム現象などの品質低下につながります。
適切に保存することで、風味や加工適性を維持できます。

常温・冷蔵保存の注意点

クーベルチュールは15〜20℃程度の冷暗所での保存が適しており、
保存時は温度変化を抑えることが重要です。
温度環境によっては脂肪分が溶けて再結晶によるブルームが発生し、
冷蔵保存は結露が生じやすくなりますので、注意が必要です。

開封後の管理方法

開封後は湿気や異臭の吸着を防ぐため、密閉容器やジッパーバッグで遮光し、
15〜20℃の環境で保存しましょう。
長期保存時は小分けしたうえで乾燥剤を併用し、使用頻度に応じて開封します。

おわりに

本記事では、クーベルチュールと板チョコの違いや、選び方、保存方法について解説しました。
このようにチョコレートの特性を理解することで、家庭製パンの品質は向上します。
こね工程や発酵工程とあわせて素材選びを最適化することで、作業効率と味わいの両立が可能です。
パンこね機や発酵器を活用して、美味しく、安定した製パン環境を構築しましょう。

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